darktableで現象

モノクロ写真はちょっと調整をするのがよさそうですので,rawで撮って現象をしたくなってきます。AdobeのLightroomを使えばよいのかもしれませんが,いかんせん高いのでフリーの現像ソフトを探しました。モノクロ写真がなんとかねればよい,という考えのもとではカメラはLeica M Monochrom Typ 246だけが対象なので,DNGフォーマットのファイルが扱えればよいことになります。

探してみて見つかったのが,Fotor Photo Editorとdarktableです。

fortorはかなりお手軽な感じで自動で現像するならこれでよさそうです。しかし,自動でやるんだったらカメラ内現像でもよいわけで,なんだか目的と噛み合っていません。一方のdarktableはWindowsやmacOSだけでなく,LinuxやFreeBSDにも対応していてunix環境でも使えると云うのは,日常生活にFreeBSDを使っている私の場合はとても魅力的です。しかしfortorとは正反対で設定パラメータが多くて何をどう手をつけて良いのかよくわからん,という感じです。

まずは,darktableの使い方を探してみました。version 3.0から,画像処理の考え方が根本から変わったと云うことなので古い情報はあまり役に立たないのかもしれませんが,設定ファイルがどこに書かれているか,といった基本的な情報は,ここ3ページ目の情報が有用です。

要するに
1. 元画像のファイルはread onlyで読み込む。
2. 画像編集の情報は全て~/.config/darktable/以下にデータベースとして格納されている。
3. 同時に元画像のあるディレクトリにデータベースと同じ情報がxmpファイルとして保存される。
ということのようです。データベースには元画像のファイルの絶対パスが書かれているらしく,元画像を別のディレクトリに移動させたりするとなんだかわからなくなってしまいます。また,~/.config/darktable/のデータベースファイルがxmpファイルに優先される,ということなので,異なる複数のPCで編集をするとその編集過程が互いに反映されない,ということになります。

そこで,画像の右上にある歯車のアイコン(macOS版の場合)をクリックして設定メニューを表示し,「内部オプション」タブの「起動時に更新されたxmpファイルを探します」にチェックをいれておけば複数のPCで編集してもそれぞれの編集結果が引き継がれると思われます(同時に編集をしているdarktableは1つだけ,ということが前提です。確認していないのでなんともいえませんが)。

使い方については,ここにdarktable version 3.0についてその考え方と作業手順についての懇切丁寧な説明があります。この解説によると,

1. 露光
2. ホワイトバランス
3. カラーバランス
4. フィルミックRGB
の4段階でワークフローの80%ができる

のだそうです。

モノクロ画像であれば,2と3はどうでもよいので1と4だけでほぼ完結することになります。4のフィルミックRGBはダークルームのモジュールのリストがある右側ペインの下にある「他のモジュール」というところに入っているので,それを探して立ち上げます。そうすると,「トーンモジュール」の中に勝手に追加されるので次からは「他のモジュール」から探す必要はなくなります。

フォトミックRGBの理論がよくわかっていないので何をどのように編集すると何が変わるのかよくわからないというところもあるのですが,いろいろ触って体で覚えるしかないのかもしれません。画像の露光の調整では,露光のオーバーを赤,アンダーを青で表示するボタンをonにしておくと便利です。このボタンは画像の下にいくつか並んでいるボタンの一つで,正方形の右下半分の三角形が白,左上半分の三角形が黒のアイコンで表示されています。

これで適切に編集ができるか,というとなかなか難しかったりします。でも,パラメータを触って画像の変化を見ながら体で覚えるのが手っ取り早いのかもしれません。

実践的な方法についてはこちらが詳しいです。自分でパラメータを触るのが難しい場合は,最初は「スタイル」を適用して気に入るように微修正する,というのがよいかもしれません。スタイルはここからダウンロードしてライトテーブルのスタイルというメニューからインポートしたうえで,ライトテーブルで写真を選んだ後,スタイルをダブルクリックすると適用されます。膨大なスタイルから好みのものを探す方がたいへんかもしれません。

Carl Zeiss Sonnar 50mm F2

Carl Zeiss Sonnar 1:2 f=50mm
マウント:Contax C
焦点距離:50mm
開放F値:2
絞り羽根:11枚
レンズ構成:3群6枚
最短撮影距離:0.9m
フィルター径:40.5mm
質量:135.64g (実測値)

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Hexanonレンズを順調に(?)連載してきたのに,なぜか突如としてContaxレンジファインダー用(Contax Cマウント)レンズの乱入です。

Sonnarといえばベルテレと脊髄反応してしまうくらい有名な設計者による有名なレンズです。1931年にベルテレが写真機用(Contax)用Sonnarとしてはじめて設計したレンズは5cm F2でした。Sonnarの特許そのものは1929年にとっており,その後すぐに,映画撮影機用のSonnarが設計されています。ベルテレは1900年生まれだそうですので30歳前後で後世まで残る発明を世に送り出したことになります。もちろん時代背景が異なるので,現在の我々と同列で比較することは難しいことは言うまでもありませんが,それにしてもたいへんな仕事をした人物だったと想像に難くありません。

収差の補正には多くのレンズを用いた方が有利ですが,レンズのコーティングが十分ではなかった時代には出来る限り空気とガラスの境界面を少なくすることが求められました。そのような要請に巧みに応えたのがSonnarだったといえます。最初に設計された開放F2のレンズは3群6枚,その後に設計された開放F1.5,いわゆる「イチゴのゾナー」は3群7枚です。3枚貼り合わせのレンズがSonnarの特徴だと認識していますが(とても短絡的です),後世のレンズでSonnar銘のものはあまりそのような構成に拘らずに名前がつけられているものもあるようです。

手元にあるSonnar 50mm F2のレンズはシリアルナンバーが149万番台ですので,1953年から1959年の間の比較的早い時期にCarl Zeiss, Oberkochen, West Germanyにおいて生産された個体であると想像されます。ベルテレがSonnarを設計したときにはまだカラーフィルムは開発途上だったはずですし,この個体が世に出た時はカラーフィルムは存在していたけれどもまだ一般的ではなく,黒白フィルムを使うのが普通だった時代です。ネット上ではこってりした色のりのレンズだというようなコメントも見られますが,どうせならモノクロ時代のレンズはモノクロで撮ってみたい,と思います。

また,この個体はフィルター枠に当たりがあってフィルターがねじ込めないので,被せ式のコダックの(かなり無骨な)フードにシリーズ6のUVフィルタを挟んでいます。アメリカ風味のごついフードとちょっと繊細なイメージのSonnarは完全にミスマッチです。見た目的には全然ダメですが,古いレンズをフードなしで使うのはやや無理がありますから,実をとったということで自分的には納得しています。

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このレンズによる作例をこちらにおいています。よろしかったらご覧ください。

Scientific Linuxでデュアルモニタ

NVIDIAのGeForce GTX 1050 Tiを突っ込んだPCにScientific Linuxの6.xを入れてデュアルモニタで使っていました。モニタを他のPCのものと入れ替えて,1920 x 1200 + 4Kから1920 x 1200 + 1920 x 1080という組み合わせに変えたところ,スクリーンの役割分担がバラバラになって一つのスクリーンからもう一つのスクリーンにアプリケーションのウィンドウをドラッグできなくなってしまいました。

かなりはまりましたが,ここを参考にしてなんとかしました。xorg.confを書き直さなければいけないので,rootでログインして,startxしてからタスクバーのメニューでSystem --> preference -- > NVIDIA X Server Settingsと辿ってセッティングユーティリティを起動します。左のペインのX Server Display Configurationを選んでモニタの位置や相対位置を設定し,ます。モニタの絵のすぐ下にEnable Xineramaというチェックボックスがありますが,これにチェックをいれます。

Xineramaというのは複数のディスプレイをひとつのスクリーンとして扱う(複数のディスプレイをまたがってルートウィンドウを設定する)拡張機能です。これにチェックをいれてxorg.confを書きださなくてはならないのでした。Twin Viewというオプションも別途あるようですが,これは個々のスクリーンの概念をすっぱり消してしまうため,全画面表示をするとモニター2つにまたがって表示してしまって普通の使い方では使いにくいものになってしまいます(デジタルサイネージなどで複数モニターを一つのモニターとして扱う場合には都合がよさそうです)。

設定がおわったら,Save to X Configuration Fileというボタンを押してorg.confを書き出します。rootでログインしているのでctrl + Alt + BSでX windowを終了してコンソールに戻ってログアウトし,一般ユーザーでログインしなおします。

Xを起動すると,タスクバー(パネルと呼ぶらしい)はどちらかのモニターにのみ表示されるので,タスクバーの上で右クリックしてメニューを表示させてpropertiesを選んでGeneralタブのOrientationで右か左のモニタのどちらかの上下左右の位置を適当に選びます。これもどこで設定するのかわからずハマりました。
posted by MOR at 09:52Comment(0)Computer