探してみて見つかったのが,Fotor Photo Editorとdarktableです。
fortorはかなりお手軽な感じで自動で現像するならこれでよさそうです。しかし,自動でやるんだったらカメラ内現像でもよいわけで,なんだか目的と噛み合っていません。一方のdarktableはWindowsやmacOSだけでなく,LinuxやFreeBSDにも対応していてunix環境でも使えると云うのは,日常生活にFreeBSDを使っている私の場合はとても魅力的です。しかしfortorとは正反対で設定パラメータが多くて何をどう手をつけて良いのかよくわからん,という感じです。
まずは,darktableの使い方を探してみました。version 3.0から,画像処理の考え方が根本から変わったと云うことなので古い情報はあまり役に立たないのかもしれませんが,設定ファイルがどこに書かれているか,といった基本的な情報は,ここの3ページ目の情報が有用です。
要するに
1. 元画像のファイルはread onlyで読み込む。
2. 画像編集の情報は全て~/.config/darktable/以下にデータベースとして格納されている。
3. 同時に元画像のあるディレクトリにデータベースと同じ情報がxmpファイルとして保存される。
ということのようです。データベースには元画像のファイルの絶対パスが書かれているらしく,元画像を別のディレクトリに移動させたりするとなんだかわからなくなってしまいます。また,~/.config/darktable/のデータベースファイルがxmpファイルに優先される,ということなので,異なる複数のPCで編集をするとその編集過程が互いに反映されない,ということになります。
そこで,画像の右上にある歯車のアイコン(macOS版の場合)をクリックして設定メニューを表示し,「内部オプション」タブの「起動時に更新されたxmpファイルを探します」にチェックをいれておけば複数のPCで編集してもそれぞれの編集結果が引き継がれると思われます(同時に編集をしているdarktableは1つだけ,ということが前提です。確認していないのでなんともいえませんが)。
使い方については,ここにdarktable version 3.0についてその考え方と作業手順についての懇切丁寧な説明があります。この解説によると,
1. 露光
2. ホワイトバランス
3. カラーバランス
4. フィルミックRGB
の4段階でワークフローの80%ができる
のだそうです。
モノクロ画像であれば,2と3はどうでもよいので1と4だけでほぼ完結することになります。4のフィルミックRGBはダークルームのモジュールのリストがある右側ペインの下にある「他のモジュール」というところに入っているので,それを探して立ち上げます。そうすると,「トーンモジュール」の中に勝手に追加されるので次からは「他のモジュール」から探す必要はなくなります。
フォトミックRGBの理論がよくわかっていないので何をどのように編集すると何が変わるのかよくわからないというところもあるのですが,いろいろ触って体で覚えるしかないのかもしれません。画像の露光の調整では,露光のオーバーを赤,アンダーを青で表示するボタンをonにしておくと便利です。このボタンは画像の下にいくつか並んでいるボタンの一つで,正方形の右下半分の三角形が白,左上半分の三角形が黒のアイコンで表示されています。
これで適切に編集ができるか,というとなかなか難しかったりします。でも,パラメータを触って画像の変化を見ながら体で覚えるのが手っ取り早いのかもしれません。
実践的な方法についてはこちらが詳しいです。自分でパラメータを触るのが難しい場合は,最初は「スタイル」を適用して気に入るように微修正する,というのがよいかもしれません。スタイルはここからダウンロードしてライトテーブルのスタイルというメニューからインポートしたうえで,ライトテーブルで写真を選んだ後,スタイルをダブルクリックすると適用されます。膨大なスタイルから好みのものを探す方がたいへんかもしれません。