現役工学系教授からみた日本の大学の惨状

職場の同僚が現役工学系教授からみた日本の大学の惨状という匿名ブログを教えてくれました。

私はセンター試験の監督をやりながら,世界の研究から取り残される,というような焦りを感じるほど熱くはありませんでしたが,しかしこのブログを書いている人がおっしゃっていることは非常に現実をよく表していると思います。それに,ブログの後ろにつけられているコメントはなんというか,今の日本そのもののような気がします。

世の中一般ではなくて,研究者もどきの大学にいる人たちは,ここに書かれていることと同じ考えの人とそれと正反対に自分の首を絞めることに全身全霊をつぎ込んでいる人の二種類しかいないのではないか,と想像します。声が大きいのは間違いなく後者の人たちなので,ネイチャーに言われるまでもなく,現在の日本の没落ぶりは当然の帰結だと思います。しかも,声の大きい人たちは現状の自覚がないから,ブログを書いた人が書いているとおり,見掛け倒しでまったく中身がない張りぼての業績リストを出せ,ということになってますます雑務が増えるだけに違いありません。

衆議院議員の河野太郎氏はこのことの一部に気が付いていて何とかしようとしておられる様子ですが,お花見中の研究者の皆様へという記事だけを読む限りでは,残念ながら焼け石に水のような気がします。というか,むしろ,ますます面倒なことがふえるだけのような予感もします。

日本が世界のなかに埋没するだけならともかく,最貧国の仲間入りをするのも時間の問題だと思わざるをえません。まぁ,こんなことを続けていれば絶対に避けられないのでしょうがないんですけど。

人工クラゲと人形たちの対話

横浜人形の家に行ってきました。ひょんなことで人工クラゲと人形たちの対話という企画展の招待券をいただいたから,というので行ってみた次第です。

ちなみに,人工クラゲを作っているのは想芸館。人工クラゲのテーマ音楽(?)はお友達の作品です。映像付きでこちらから。

車で行ったのですが,朝から午前中は大雨だったおかげで,保土ヶ谷バイパスもガラガラ,山下公園駐車場もガラガラで楽でした。日曜日に山下公園に自動車で行くなんてアホだと自分でも思いましたが,今日はラッキーでした。

チラシがシュールですが,こんな雰囲気ですが,チラシほど怖い感じはしません。ふつうにきれいです。たまには仕事を放り出してこういうのを見に行くのもよいかもしれません。企画展だけでは少し物足りなかったのでついでに常設展も見てきました。おそらく,人形マニアのコレクションの置き場がなくなって博物館化したようなものなんだろうと思うのですが,なかなかにいろいろな人形があっておもしろかったです。こういう機会でもないと絶対に行かないようなところなのでよい経験になりました。

中華街で早めのお昼を食べて撤収しました。

Weblogの復活

2014年の春に自宅サーバーのHDDがハードウェアRAID 1ごとクラッシュして死にかけてしまいました。原因はマザーボードの故障だったようで,風が吹けば桶屋が儲かるよろしく因果関係がはっきりせずはまってしまいました。とりあえず,HDDが生きているうちにデータのバックアップをなんとかとってマザーボードも交換してなんとかだましだまし動かしていました。しかし,OSがまさかのFreeBSD 4.xRでそのまま外向けにhttpdをさらすのも危険すぎたこと,当時使っていたDynDNSの無料のdynamic DNSサービスが中止されたことなどで外向けのhttpdのサービスを中止してました。

weblogには,サーバーのインストールメモなどを書き溜めていたので,ちょっとした作業をするときには便利というか,必要不可欠でした。そのため,外向けのサービスはやめたものの,マザーボードの交換で曲がりなりにもサーバーとしては復活していたので,ローカルな環境で内向けにメモ読み専用として動いていました。しかし,2015年の初め頃にはHDDがふたたびクラッシュして今度はいよいよ起動もできなくなってしまいました。どうやら何かの拍子にRAID 1のHDDの1つが故障して,うっかりおかしなセクターをもう一つのHDDにミラーしてしまって再起不能になったようです。まぁ,仕事に忠実といえば忠実なんですけど,それはやっちゃだめでしょう,と言いたい気分です。

つべこべ言ってもしょうがないのでバックアップしていたデータをlessでみながら作業をしたりしていたのですがいかにも効率が悪いので,あきらめてweblogの無料サービスにデータを移すことにしました。

もとのサーバーでは当時それなりのシェアがあったNucleus CMSを使っていたのですが,なんかどんどん下火になっていつの間にやらマイナーになってました。職場で動かしているサーバーでは最初からword pressを入れてましたから,自分で気がつけよ,という話なんですが,データの変換に踏み切れずぐずぐずしてました。結局,csvでバックアップしたデータをMT形式に変換するスクリプトを書いて「なんちゃってMT」形式に変換して,そのデータで引っ越しをもくろみました。

まずは,yahoo blogに行ってみようと思って登録してみたのですが,MT形式のデータをアップロードしようとすると「この形式のデータは読み込めません。」というエラーで読み込んでくれません。ハイハイ,私のコードがヘボなんですよね。すいません。

2005年頃からの10年分のデータで,サーバーのインストールメモもFreeBSD 4.xから10.xまで延々とありますから,ちりも積もれば山となって結構な分量です。一つ一つのメモをコピペでフォームに貼付けるなんて愚かなことはとてもやってられません。だいたい,yahoo blogは書いている当日の前後2週間しか日付を変えられないという謎仕様なので超絶的に使えません。

気分を変えて,ネットでざっと情報収集をしたうえで,広告などを消すことができてかつ自由度が高いということで,seesaa.jpに登録して,なんちゃってMT形式データを読み込んでみたところ,時間はかかりますが551件のデータをちゃんと読み込んでくれました。読み込んでから,よく見てみると,ダブルクオーテーションや<,>をご丁寧に\でエスケープしているというお節介をやっていたようで,我ながら気の利いたコードを書いたもんだとため息がでます。結果として,<a href=>... </a>で書いているリンクが全滅,という素敵なことになってしまいました。しかし,昔のリンクなんてほぼ例外なくリンク切れなのである意味どうでもいいわけで,とりあえず,書いてることが読めて検索できるなら十分だろう,と判断してseesaa.jpに乗り換えることにしました。

というわけで,ようやく,復活しました。誰にも期待されてないけど,自分的には必要なのでそれはそれでハッピーです。ほぼ丸2年のブランクですが,この2年間,まったくと言ってよいほど雑用に没頭していてサーバーのインストールをする暇さえなかったので,特に困ったこともなかったりします。

これまでは,自分のスキルを維持するためにサーバー管理をしていました。自宅なら事故を起こしても自己責任で職場に迷惑をかけることもありません。ですから,自宅でのサーバー管理は継続すべきだと思うのですが,本業の雑用(本当は雑用は本業じゃないけど)が半端じゃない忙しさになってきて,片手間でやってきたサーバーの維持管理は職場の方だけでも限界になってしまって自宅のほうのサーバー運用はあきらめざるを得なくなったという事情もあります。

なんか言い訳がましいけれど,お仕着せのシステムに乗っかるのって乗っかると決めればラクなんだな,と妙に納得してしまいました。しばらくはこのサイトで運用をしてみようと思います。もし,これを読んだ人がいれば,今後ともよろしくお願いいたします。

トップのバナーの写真は春らしく職場で撮ってきた桜にしてみました。
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