FreeBSD 13.3-p4で動かしていたサーバーで,freebsd-update fetchをしてみたらp5がでていたので,何も考えないでfreebsd-update installしてp5にアップデートしました。そのうえで,サーバーをリブートして新しいカーネルで起動したのですが,メールクライアントのmewでサーバー上のqpopperに接続してメールをローカルに引こうとしたらエラーになってメールをローカルに持ってくることができなくなっていました。また,mewで同じサーバーのpostfixにメールを投げてもinsufficient spaceというエラーで送信できません。insufficientということはサーバーのディスクの容量が足りない,ということ以外考えられません。
サーバー上でdfとやるとたしかにzrootという名前のzpoolのCapacityが100%になっています。しかし実際に使っている容量は2GBにも満たないくらいです。zrootにあてているSSDはM.2接続の500GBのものを2枚使ってミラーリングしています。どう考えてもおかしいのですが,どうやらsnapshotが保存されていてそれが容量を消費しているらしい,ということがわかりました。
ヒントはここからもらいました。
zfs list
とやるとzroot/ROOT/13.3-RELEASE-p4_2024-08-20_150715というようなものがでてきて8kBを消費しています。また,zroot/ROOT/defaultというのが422GBも使っているようです。8kBでは消しても効果はなさそうですが,
zfs list -t snapshot
とやるとzroot/ROOT/default@2024-08-20-15:07:15-0というようなものがずらずらとでてきてMBやGB単位でファイルを消費しています。どうやらzfsのsnapshotがたくさん累積してディスクを圧迫しているようです。snapshotの使い方はこことかここで解説がありました。
zpoolの中を全部調べるには,
zfs list -t all
とすればよさそうです。このコマンドではスナップショットの本体らしきzroot/ROOT/default@2024-08-20-15:07:15-0もリストに表示されます。
兎に角,古いスナップショットを消すしかなさそうです。rootになって,
zfs destroy -R zroot/ROOT/default@2024-08-20-15:07:15-0
とやるとそのスナップショットが関連しているzroot/ROOT/13.3-RELEASE-p4_2024-08-20_150715といっしょに消えてディスクが解放されます。ただ,zroot/ROOT/defaultという422GBもあってディスクを圧迫しています。
これはどうやら/の本体部分で,dfで表示される/varや/usrなどは別スライスとして/の外側にマウントされているようです。とすると,/が圧迫されているということで/varや/usr以外のディレクトリに何かが書き込まれていることになります。
/backup以下に別のnfsサーバーのディスクをマウントして毎夜cronでrsyncを立ち上げてバックアップを取っているのですが,再起動したときにうっかりnfsサーバーをマウントするのを忘れていたために,大量のバックアップ用ファイルがzroot/ROOT/defaultに書き込まれていた,というのが原因でした。たんなるうっかりミスだったわけですが,/のdisk fullは恐怖で慌ててしまい基本的なミスに気がつかないというチョンボでした。間違ってバックアップされてしまった/backup以下のファイルを全て削除して問題は解決しました。
結果として,snapshotを消す必要はありませんでした。消しちゃったものはしょうがないのでsnapshotの仕組みを勉強する機会になってよかった,と前向きに考えることにします。
「指示通り」ができない人たち
日経プレミアシリーズの「「指示通り」ができない人たち」を読みました。
本を読んだのは久しぶりの気がします。前回,Booksカテゴリーで書いたのは2020年の3月でしたので4年半近く本を読んでなかったことになります。かなり重症の本を読まない病になっていたようです。
新聞広告に出ているのを見て読んでみようと思ってジャスコというかイオンへお買い物に行ったついでに本屋に寄って買ってきました。お店の人に探してもらったのですが,コンピュータでは在庫があることになっているのに見つからず,お店の人が2人がかりで探してずいぶん発掘に苦労をしていました。新聞の広告にはたちまち大反響,たちまち重刷みたいなことが書いてありましたが,実際にはあまり本屋で買う人はいないということなのでしょう。

「指示通り」ができない人たち (日経プレミアシリーズ) - 榎本博明
書かれている内容はだいたい想像通りで具体的な事例がたくさん書かれていて,あるある状態でした。私がこれまでの経験から自己流に解釈していたことが大筋では間違っていない,ということもわかりました。メタ認知能力,という言葉を初めて知りましたが,「こういう人たち」は自分を客観視して反省する能力が欠落している,と理解して自分なりに納得をしていましたので,それがメタ認知能力なんだ,ということも確認できました。
解決方法については多少は書かれていますが,いずれも気長に教育をしましょうという話で当然ながら短期間で解決するものではありません。根気が続く気もななかかしてきません。欧米なら「こういう人たち」は即座に解雇だけど日本でそうもいかないので時間をかけて教育するしかない,というようなことが書かれていましたが,実際そのとおりであるにしても,とても雇用者や管理職の立場からすれば辛いことだと思います。そのうえ,私の職場環境ではメタ認知能力を鍛えるだけの物理的な時間がないことが普通なので手の施しようがない,ということになってしまいます。
この本は,それほど文字が多いわけでもないので半日もあれば読み終わってしまいます。短期的な問題解決にはあまり役立たないかもしれませんが,自分の現状に対する理解を確認するのにはとても役に立ちましたし,今後どのようにすべきかを改めて考える機会になってよかったと思います。
本を読んだのは久しぶりの気がします。前回,Booksカテゴリーで書いたのは2020年の3月でしたので4年半近く本を読んでなかったことになります。かなり重症の本を読まない病になっていたようです。
新聞広告に出ているのを見て読んでみようと思ってジャスコというかイオンへお買い物に行ったついでに本屋に寄って買ってきました。お店の人に探してもらったのですが,コンピュータでは在庫があることになっているのに見つからず,お店の人が2人がかりで探してずいぶん発掘に苦労をしていました。新聞の広告にはたちまち大反響,たちまち重刷みたいなことが書いてありましたが,実際にはあまり本屋で買う人はいないということなのでしょう。

「指示通り」ができない人たち (日経プレミアシリーズ) - 榎本博明
書かれている内容はだいたい想像通りで具体的な事例がたくさん書かれていて,あるある状態でした。私がこれまでの経験から自己流に解釈していたことが大筋では間違っていない,ということもわかりました。メタ認知能力,という言葉を初めて知りましたが,「こういう人たち」は自分を客観視して反省する能力が欠落している,と理解して自分なりに納得をしていましたので,それがメタ認知能力なんだ,ということも確認できました。
解決方法については多少は書かれていますが,いずれも気長に教育をしましょうという話で当然ながら短期間で解決するものではありません。根気が続く気もななかかしてきません。欧米なら「こういう人たち」は即座に解雇だけど日本でそうもいかないので時間をかけて教育するしかない,というようなことが書かれていましたが,実際そのとおりであるにしても,とても雇用者や管理職の立場からすれば辛いことだと思います。そのうえ,私の職場環境ではメタ認知能力を鍛えるだけの物理的な時間がないことが普通なので手の施しようがない,ということになってしまいます。
この本は,それほど文字が多いわけでもないので半日もあれば読み終わってしまいます。短期的な問題解決にはあまり役立たないかもしれませんが,自分の現状に対する理解を確認するのにはとても役に立ちましたし,今後どのようにすべきかを改めて考える機会になってよかったと思います。
Mac mini 2018 メモリ増設
当分の間,Mac miniをapple siliconに置き換えることはなく,2018モデルを使い続けるしかないことがわかったので,メモリを増設することにしました。もともとは16GBを積んでいましたが,SO-DIMMのDDR4 2666MHz (PC4-21300)で32GB x 2 = 64GBまで増設できるので,当然のように64GBを調達しました。時期を逃すと古い規格は高くなるので今買っておくのが正解だと考えました。
メモリの相性もあるのでいろいろと悩みますが考えてもしょうがないので,amazonでv-colorという台湾のメーカーのメモリを調達しました。macでの検証をちゃんとやって安心です,という能書きが書かれていたことと,口コミでmac mini 2018でちゃんと動いたという書き込みがあったのでこれで勝負することにしました。
本体を分解しなくてはなりませんが,分解の手順は,こちらがたいへん詳しかったので参考にさせてもらいました。もう,書いてある通りにやればOKです。トルクスドライバのT6Hは手持ちがなかったのでついでにセットもあわせて調達しました。
道具があれば手順にしたがって分解してメモリを交換するだけなので簡単です。AppleのPCは割高な印象がありますが,確かによく考えられた構造で素直にすごいと思いました。最近,中国製のミニPCをいくつか調達して事務用PCとしてwindowsをインストールする際に,メモリやSSDを増設しようとしてバラしているのですが,頑張ってるとは思いますがMac miniほどの作り込みはされていない(汎用品が多く使われているからでしょうけれど),ということがよくわかりました。値段が違うんだから当然とも言えますが。
というわけで,メモリを入れ替えて起動すると,何事もなく素直に起動してくれました。メモリの状態を確認すると,

となっていてちゃんと2666MHzで動作して64GBが認識されていました。めでたしめでたし。
メモリの相性もあるのでいろいろと悩みますが考えてもしょうがないので,amazonでv-colorという台湾のメーカーのメモリを調達しました。macでの検証をちゃんとやって安心です,という能書きが書かれていたことと,口コミでmac mini 2018でちゃんと動いたという書き込みがあったのでこれで勝負することにしました。
本体を分解しなくてはなりませんが,分解の手順は,こちらがたいへん詳しかったので参考にさせてもらいました。もう,書いてある通りにやればOKです。トルクスドライバのT6Hは手持ちがなかったのでついでにセットもあわせて調達しました。
道具があれば手順にしたがって分解してメモリを交換するだけなので簡単です。AppleのPCは割高な印象がありますが,確かによく考えられた構造で素直にすごいと思いました。最近,中国製のミニPCをいくつか調達して事務用PCとしてwindowsをインストールする際に,メモリやSSDを増設しようとしてバラしているのですが,頑張ってるとは思いますがMac miniほどの作り込みはされていない(汎用品が多く使われているからでしょうけれど),ということがよくわかりました。値段が違うんだから当然とも言えますが。
というわけで,メモリを入れ替えて起動すると,何事もなく素直に起動してくれました。メモリの状態を確認すると,

となっていてちゃんと2666MHzで動作して64GBが認識されていました。めでたしめでたし。