wine-crossoverを使ってmp3tagを動かす

mp3のタグ編集にはこれまでwindows用のmp3tagを使っていました。mp3tagのためだけにwindowsを起動するのが面倒になってきてmacOSが動くMacBook Proでmp3tagが使えないものか,と考えました。macOS用のmp3tagもリリースされていますが,微妙な値段です。払えばすむような話ですがwindowsではフリーだったのになぁ,というのが妙にひっかかったというせこい理由もあります。

昔はwineはあまり実用的ではなく,マインスイーパーをLinux上でやるためのランチャーソフトという程度の認識が埋め込まれていて(どのくらい昔なんだ,って話でもありますが),wineを使おうと考えたことはありませんでした。しかし,最近は実用になりつつあるようなのでこの機会に試してみることにしました。macOSが32bitアプリを捨てたことでいろいろと支障がでて紆余曲折もあったようですが,その問題もある程度乗り越えているようです。

検索するといろいろとでてきますが,ここの記事によるとwineにもいろいろなバージョンがあるようです。シンプルが一番なのでこことかここを参考にしてbrewを使ってwine-crossoverをインストールしました。

ターミナルを起動して以下のコマンドを叩いていきます。
brew tap gcenx/wine
brew install --cask --no-quarantine wine-crossover
特にエラーなくインストールに成功した,と表示されたら問題ないはずです。tcshを使っていますが,rehashすればwineコマンドが/usr/local/bin/にインストールされていることがわかります。

さらに,ヘルパーアプリをインストールします。
brew install winetricks
だけでインストールされます。代替フォントをインストールするために,
winetricks fakejapanese_ipamona
とやるとエラーがでて進みません。どうもロケールが問題のようで,LANGをja_JP.eucJPに設定しているため,エラーメッセージも文字化けして読めません。しょうがないので,
setenv LANG C
として改めて
winetricks fakejapanese_ipamona
と叩くと今度は最後まで進みました。ついでにメイリオフォントを
winetricks fakejapanese_vlgothic
でインストールします。

文字をスムースに表示するために,
winetricks fontsmooth=rgb
とします。

winecfg
でwineの設定が起動します。キャンセルして終了すると,~/.wine/ディレクトリが作成されます。これでwineは動きそうです。

mp3tagの公式ページからv3.26のx64-setupをもらってきます。~/Downloads/に保存されているとすると,

cd ~/Downloads/
wine mp3tagv326-x64-setup.exe
とやるとインストーラが起動します。インストールするときに普通のインストールをするか,ポータブルで自分だけが使えるようにインストールするか,という選択が表示されます。どちらを選んでも最後までインストーラが走って完了しますがどこにインストールされたのかさっぱりわかりません。

あれこれ探してみると,普通のインストールの場合は~/.wine/drive_c/Program Files/Mp3tag/Mp3tag.exeにインストールされるようです。

wine ~/.wine/drive_c/Program\ Files/Mp3tag/Mp3tag.exe &

とやるとあれこれワーニングのようなものがでますがmp3tagが起動します。メニューも日本語になっています。

ポータブルでインストールすると,~/.wine/drive_c/users/HOGE/Mp3tag/Mp3tag.exeにインストールされます。HOGEは自分のwineでのユーザー名です(macOSでのユーザー名と同じ)。上と同様に,

wine .wine/drive_c/users/HOGE/Mp3tag/Mp3tag.exe &

でmp3tagが起動して,メニューも日本語になっています。

実際に問題なくつかえるかどうかはこれからいろいろ試してみないとわかりません。起動しただけでもうお腹いっぱいです。

MacBook Pro 13inch early 2015のバッテリー交換

MacBook Pro 13inch early 2015のバッテリーが膨らんできて,机の上に安定して置けなくなっていました。腹が出っぱって完璧なメタボです。World Plusの互換バッテリーをAmazonで調達してさっさと交換しました。MacBook Pro 13inch 2017 (touchバーなしモデル)で一通りのことをやったのでそれほど迷うことはありませんでした。

バッテリーを入れ替えてキャリブレーションを数回したあと,バッテリーの容量は7137 mAhとなって安定しているのでそのくらいの容量なのでしょう。スペックでは6559 mAhとなっているのである程度ちゃんとしているようです。交換前は充放電回数が284回で容量は5143 mAhとなっていたのでそれなりに正常化したように見えます。実際のバッテリーの持続時間も動画などを見て空冷ファンがまわるような状態でなければ(safariで簡単なwebページを見たりメールを読み書きする程度なら),半日くらいは使えそうな感じです。

やっと普通に使えるようになりました。

バッテリーの状態のビフォー,アフターです。
before.png

after.png

macOS Ventura 13.6.7のインストールと設定(その6;アプリのインストール 続々々編)

まだインストールしていないアプリがいろいろあることに気がついたので,さらにインストールします。永遠に終わらないような気がしてきます。

1. Audacity
waveファイルの編集ソフトです。公式サイトのダウンロードページをたどってdmgファイルをダウンロードします。dmgファイルをマウントしたらアプリを適当なフォルダ(application_localなど)にコピーします。

2. Gmsh
有限要素法などのためのメッシュ切りのソフトです。ここからmacOS用のdmgファイルをダウンロードしてマウントするといろいろとファイルが雑然と並んでいます。application_localの下にGmshというディレクトリを作って,dmgファイルのトップディレクトリ内のファイルを全て(ただし,Applicationsへのシンボリックリンクを除く) DATA/application_local/Gmsh/以下にコピーします。

3. Harmony
Logitechのプログラムリモコンのためのソフトウェアをインストールします。ここからwithout Hubというほうのpkgをダウンロードしてダブルクリックしてインストールです。

4. 音楽プレイヤー
App. StoreからPine PlayerとVOXをインストールします。

6. Mp3tag
これまでwindows用のフリーソフトだったMp3tagのmacOS版が有料でリリースされています。使い勝手がよいので買えばよいのですがもともとフリーなのに有料というのはちょっとひっかかるところもあります。