FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS (Lens #044)

Sony FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS (SEL70300G)

マウント:Sony E
焦点距離:70-300mm
開放F値:4.5-5.6
絞り羽根:9枚
レンズ構成:13群16枚
最短撮影距離:0.9m
最大撮影倍率:0.31
フィルター径:72mm
質量:854g (カタログ値)

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2016年に発売されたSony Eマウントフルサイズ用の比較的コンパクトな望遠ズームSEL70300Gです。コンパクトと言っても300mmをカバーするので800g以上あります。あまり望遠は使わないのですが,全然使わないわけでもなく,また,手持ちのAPS-C用の55-210mmズームはかなり残念な画質なので70-300mmを導入しました。大きさ重さがほぼ同じでF4通しの70-200mm (SEL70200G)と悩ましい選択でしたが,設計が新しいことと望遠域が広いことをとって70-300mmにしました。

いろいろなスイッチもついていて満感触な感じですが,個人的にはあまり使いません。というか,マニュアルも読んでいないので何に使うスイッチかのかさえもわかっていません。手練れは使いやすいようにボタンにいろいろな機能を割り当てるのでしょうけれども,手持ちのsonyのカメラ全部にいちいち設定をするのも面倒ですから,基本的にデフォルトで使うのが一番平和だと信じているというのもあって,何一つカスタマイズしていません。せっかくあれこれつけるんなら絞りリングをつけてくれて,ピントリングに距離指標とともに被写界深度指標をつけてくれればいいのに,と思いますがそういう古臭いものはついていません。オートで撮るのだし,ミラーレスなんだからEVIFで確認しろ,ってことなのかもしれません。そのあたりの感覚は昔の人である私にはどうも馴染めない部分です。

写りについてはネット上の情報を見ると賛否,いろいろとあるようですが,個人的には普通にちゃんと写るレンズだと思います。安いわけでもないのでちゃんと写ってくれ,とも言えますが,値段なりに正しく写るレンズだと思います。そもそもあまり望遠域を使う習慣がないので,あまり感想もないのですが,せっかく調達したので望遠域を使う練習をしていきたいと思います。

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このレンズによる作例をこちらにおいています。よろしかったらご覧ください。

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS (Lens #043)

Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS (SEL1635Z)

マウント:Sony E
焦点距離:16-35mm
開放F値:4
絞り羽根:7枚
レンズ構成:10群12枚
最短撮影距離:0.28m
最大撮影倍率:0.19
フィルター径:72mm
質量:518g (カタログ値)

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Snoy Eマウント用のフルサイズのレンズとしては比較的早い時期の2014年11月に登場したSony Zeissレンズ(SEL1635Z)です。ズーム域は超広角の16mmから準広角の35mmまで,開放F値はF4通しです。純正にはF2.8の高級ズームレンズもラインナップされていてとても評判がよいですが,とても高価なので手も足もでません。SEL1635Zは登場からすでに7年ほど経過しているので,中古価格もこなれてきています。しかし,2019年の夏に登場したTamronの17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)の評判がよく,新品価格でもSEL1635Zと大きくは違いがありません。TamronはF2.8の通しで価格が安いかわりに画角の変化が狭い,という微妙なトレードオフになっています。

超広角ズームをつけていてちょっと寄りたいときに準広角の35mmまでズームできる利便性は高く手振れ補正もついているものの1段暗いF4通しのSony Zeiss。一方,広角端が1mm長く望遠端は28mmまでにおさて手振れ補正はないかわりにF2.8通しで明るいうえに100gほど軽いTamron。中古なら価格はあまり変わらないので,どちらをとるか,はどの機能を重視するか,というポイントによって自ずと決まるようにも思えます。しかし,そうはいっても人間は欲深いのでそう簡単には選べません。ある種,究極の選択を迫られているようなところがあります。

私の場合は,Canon EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMをよく使っていて35mm判の18-35mm相当の画角で35mm相当の画角もよく使っていること,FE 20mm F1.8を既に所有していること,Zeissが好き,ということから少し古いけれどもSony Zeissを選びました。意外に安い中古品を見つけてしまった,ということで最後の決断の背中をおされた,というのもあります。なんだかんだいっても価格は意思決定の際の重要なファクターです。

このレンズはTessarという伝統的なZeissの名前がついていますが,ズームレンズなので10群12枚というおおがかりな構成になっています。3群4枚のTessarとは似ても似つかないレンズ構成ですが,何をもってTessarという名前になったのかよくわかりません。Sony Zeissには伝統的なレンズ銘が付いていますがもともとのレンズ構成とはまったく関係ないものが多く,古い時代のZeissレンズ好きからするとなんだかなぁ,と思うところはあります。だからといってどうだ,ということもないし,ちゃんと写るので特に困ることもないのですが。

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このレンズによる作例をこちらにおいています。よろしかったらご覧ください。