HEXANON AR 50mm F1.4 (Lens #014)

KONICA HEXANON AR 50mm F1.4 (中期型)
マウント:AR
焦点距離:50mm
開放F値:1.4
絞り羽根:6枚
レンズ構成:6群7枚
最短撮影距離:0.45m
フィルター径:55mm
質量:293.08g (実測値)

HEXANON 50mm F1.4

HEXANON AR 50mm F1.4はHEXANON AR 57mm F1.4の後継として1973年に登場しました。57mm F1.4の時代はまだ無駄が無駄ではなかった時代であったと思いますが,1970年代はいろいろな意味でのコストカットが真剣に考えられる時代に入っていたと考えられます。そういう意味でこのレンズは新しい時代のレンズなのだと思います。詳しい解説はいつもお世話になっているこちらにありますので,わざわざ新しく書くようなこともありませんが,簡単にサマリーを残しておきます。

この個体はシャッター速度優先モードが使えるようになったAEタイプの最初の形のモデルです。このモデルの前には絞り優先モードにのみ対応したEEタイプがありました(1973年に登場したのはEEタイプです)。コストカットの時代に入ったのに57mm F1.4に比べてなぜかレンズが1枚増えています。後群の2群2枚はランタン材が使われているとのことで,黄変する可能性が高いレンズです。手持ちの個体はあまり黄変が気になりませんので,黄変の進行状況は個体差が大きいのかもしれません。

このレンズは写りは悪くないし,中心部はシャープなのに優しい写りで嫌いじゃないタイプのレンズです。しかし,どういうわけか,写真を撮っていてピンとこないものがあるのです。これは主観的なものなのでいわゆる相性というようなものなのかもしれません。初期の52mm F1.8が(ジャンクだったのに)それなりにインパクトがあったのである意味優等生である50mm F1.4の良さがわからなかったのかもしれません。決して嫌いなレンズではないのですが,私の感性とはどこかうまく噛み合わない部分があるレンズです。不思議です。

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このレンズによる作例をこちらにおいています。よろしかったらご覧ください。

ROKKORレンズのまとめ

手持ちのRokkorレンズの時代背景などを見てきましたが,手元にどのようなレンズがあるか整理をしてみました。だからどうだ,ってこともないのですが,整理しておけば便利かな,という程度の話です。無責任極まりない1行コメントを付けてみました。

手元のレンズを数えたらRokkorレンズだけで11本ありました。何やってるんだか...

SR (MC/MD)マウント
広角レンズ
W.ROKKOR-QE 35mm F4
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作例
小さくて軽いことは正義だと教えてくれるレンズ。イマドキ,ズームより暗い単焦点なんていらない,と言われてしまうレンズ。それでもなお,小型軽量は正義だという主張を納得させる手堅い写り。

MC W.ROKKOR 24mm F2.8
MC W.ROKKOR 24mm F2.8
作例
ライカのELMARIT-R 24mm f2.8との関係が取り沙汰されるが,そのこととは関係なくよく写る。もともと24mmが好き,ということもあるけど,このレンズは好き。

標準レンズ
AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8
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作例
ミノルタ一眼レフ用レンズの源流。安くてよく写る。つべこべ言わずに使ってみろ,というレンズ。

MC ROKKOR-PG 58mm F1.2
MC ROKKOR-PG 58mm F1.2
作例
大口径標準レンズ戦国時代の申し子。大きく,重く,寄れない,という三重苦にもめげずにF1.2を愛でる寛容が必要。悪いレンズのはずがないという信念を持って使うレンズ。

MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
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作例
50mm F1.4が作れなかった時代の大口径標準レンズの代表。王道をいくスペックにもかかわらず,明るいF1.2と暗いけど小さくて軽いF1.7に挟まれてなぜか微妙な立場。

MC ROKKOR-PF 55mm F1.7
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作例
寄れない,という意味では古さを感じさせるレンズ。昼間に屋外で撮るならこのレンズで十分。

MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
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作例
55〜58mmの標準レンズを駆逐した50mm標準レンズのど真ん中,F1.4の大口径標準レンズ。緑のロッコール,というだけで幸せを感じることができる人のためのレンズ。写りはいたって当たり前。でもこの優しい写りは好きな人は好きなはず。

MD ROKKOR 50mm F1.7
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作例
手元のミノルタrokkorレンズのなかでは最新鋭,かつもっともチープなレンズかも。だからといってダメなわけじゃなく,普通に写る。というかよく写る。庶民のための王道レンズ。

望遠レンズ
MC ROKKOR 85mm F1.7
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作例
中望遠の王道85mm。F1.8よりちょっとだけ明るいぜ,を主張するF1.7。かの有名なContax Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4を彷彿とさせるレンズ構成。でもPlanarのようなカリスマ性とは縁のない,正しく普通の写り。

マクロレンズ
MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5
MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5
作例
単体でハーフマクロ。マクロ域から遠景までちゃんと写る名品。L39時代の設計が源流のようで,もともとの設計がよければいつまでも生きながらえることができるという好例。

ライカMマウント
M-ROKKOR-QF 40mm F2
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作例
ライツとの関係が深かった時代にLeiz-Minolta CLとともに登場したライカMマウントレンズ。小さく軽く,標準よりちょっと広い画角が魅力。傾斜カムで距離計連動に問題があるとされるが気にしたら負け。軽快に楽しくスナップしてよく写る。いつまでも使っていたくなるレンズ。

macOS CatalinaでDNSが引けない

macOS Catalinaを入れたMac Book Pro 13inch (Early 2015)でnslookで名前解決をするとちゃんとIPが表示されるのに,sshやtelnetでログインしようとすると名前解決ができない,と言われて接続できない,という困った現象に悩まされました。しかも,すべてのホスト名ではなく,一部のホスト名に限って名前解決ができない,というわけのわからん現象でした。

調べてみると同じような現象で困っている人がいるようで解決策がありました。

nslookで名前解決ができても例えばpingはmDNSResponderに問い合わせをするようです。これが正しく動作しないことが原因とのことです。そもそもmDNSResponderが何をやっているのかわかっていませんが,選択的に名前解決をやったりやらなかったりというのはわけがわかりません。対症療法としてはこれを再起動すればよい,ということで,不都合が生じたら。

sudo killall -HUP mDNSResponder

とやればよいようです。これで,私の環境でも問題が解決しました。

うーむ。