最近はtelnetはセキュリティ不足で悪の権化のように思われているのか,デフォルトでインストールされていないOSが多くなりました。CentOSもmacIS High Sierraも明示的にインストールしないとtelnetは使えません。FreeBSDは今でもデフォルトでインストールされるようです。
telnetがあると動作がおかしなポートを叩いて反応を調べることができるのでやはりあると便利です。というか,ちょっとしたときにないと不便です。webサーバーだって,
telnet hogehoge.com 80
とかやればサーバーに接続してindex.htmlを吐くかどうか確かめたりできます。mpdサーバーだって,
telnet hogehoge.com 6600
とやってplayとかstopとか叩くだけで再生を簡単にコントロールできます。
というわけでHigh Sierraにtelnetをインストールします。
brew intall telnet
とやればOKです。
sacd-extract
DSDをSACDのisoイメージで売っているサイトもあるので,そのようなisoイメージを購入した場合どうやって再生するのだ,ということが少し気になって調べてみました。
基本的には,以前にメモしたようにscarletbookを使ってトラックごとのDSFファイルを抽出すればよいのですが,すでにこのリンク先(scarletbookが置かれているサーバー)はなくなっているようです。scarletbookはwindows専用ですし,isoイメージによってはうまくトラックを抽出できないことがあります。
PS3で動くsacd-ripperというのがありましたが,その兄弟ソフト(?)としてsacd-daemonというアプリケーションソフトがありました。やることは同じなのですが,前者がPS3のローカルに接続したUSBメディア(USB接続のHDDなど)にデータを出力するので,4GBを超えるファイルは自動的に分割されていました。一方,後者はPS3上でサーバーデーモンとして動いており,クライアントからの要求に応じてクライアント側にデータを出力するというものです。そのため,クライアントのOSが4GBを超えるファイルをサポートしていれば大きなISOファイルも1つのファイルとして出力可能です。このとき,クライアントからsacd-daemonに出力要求を送るのがsacd-extractというソフトです。
sacd-extractはかつては,windows版のみだったようです。ただ,ソースも配布されていたようなのでコンパイルすればOSに依存せずに動いていたようです。
ここにも書かれているようにSONOREというコンピュータオーディオのメーカーがISO2DSDというソフトを配布しています。このソフトはSONOREのトップページの下の方のSoftwareというところからダウンロードできます。このパッケージのなかにsacd-extractが含まれていて,しかもWindows, MacOS X, Linux版があります。このISO2DSDというパッケージはGUIラッパーであるjavaコードからsacd-extractを呼んでいるだけです。GUIはOSのバージョンが新しくなると使えなくなってしまいますが,sacd-extractをコマンドラインからCUIで使うぶんには問題なく動きます。
sacd-extractはsacd-demonとペアで使うものだと信じて疑っていなかったのですが,コマンドラインから試しにsacd-extract --helpとたたいたら,scarletbookと同じメッセージが出てきましたので,どうやらscarletbookをベースにネットワークアクセスを追加したもののようです。./sacd_extract --helpの出力は下のとおりです。
Usage: sacd_extract [options] [outfile]
-2, --2ch-tracks : Export two channel tracks (default)
-m, --mch-tracks : Export multi-channel tracks
-e, --output-dsdiff-em : output as Philips DSDIFF (Edit Master) file
-p, --output-dsdiff : output as Philips DSDIFF file
-s, --output-dsf : output as Sony DSF file
-t, --select-track : only output selected track(s) (ex. -t 1,5,13)
-I, --output-iso : output as RAW ISO
-c, --convert-dst : convert DST to DSD
-C, --export-cue : Export a CUE Sheet
-i, --input[=FILE] : set source and determine if "iso" image,
device or server (ex. -i 192.168.1.10:2002)
-P, --print : display disc and track information
Help options:
-?, --help : Show this help message
--usage : Display brief usage message
scarletbookでは指定できなかったサーバーのipアドレスがsacd-extractでは指定できるようになっています。同じ--inputオプションですが,scarletbookではisoイメージファイルを指定することしかできませんでした。また,scarletbookでは出力形式としてDSFがデフォルト扱いでオプションを指定しなければDSF形式のファイルが出力されていましたが,sacd-extractでは明示的にファイル形式を指定しないと何も出力されなくなっています。
さらに,sacd-extractの古いバージョンにはなかったトラックナンバーを指定するオプションが追加されています。大きなISOイメージからトラックファイルを抽出する途中でなんらかのトラブルがあって途中で変換が停止したような場合には便利な機能です。また,-cを指定してDSTをデコードする処理がずいぶんと速くなった
ように感じます。
MacOS Xではsacd-extractがあるディレクトリで
./sacd_extract -t 25 -s -c --input=/Volumes/hoge/fuga\ huge\ fura.iso
というように指定すればカレントディレクトリにディレクトリが作成されてDSFファイルが出力されます。MacOS Xはunixなので,ファイル名の空白はバックスラッシュでエスケープしなくてはなりません。
Windowsでネットワークドライブ上のファイルを使う場合はネットワークドライブにドライブレターを割り当てて,ファイルのフルパスをダブルクオーテーションでくくります。この場合は,ファイル名の空白はそのままでエスケープする必要はありません。なんかややこしい...。
./sacd_extract -t 25 -s -c --input="Z:\Volumes\hoge\fuga huge fura.iso"
isoイメージファイルにはどうしても抽出できないトラックが含まれる場合があったりして(isoイメージから直接再生する場合は問題がないのに),いろいろと悩ましいところがあります。
追記(2020/08/01):
sacd-extractでユニバーサルプレイヤーにリモートアクセスしてDSD ISOファイルをローカルディスクに読み込む方法をBDP-S6200の場合について書いています。ただし,SACDのディスクの暗号を無効化して読み出して書き出すことは違法です。リンク先に書かれている内容は,あくまでもできるらしい,という話であって,やって良いということではないので注意してください。
基本的には,以前にメモしたようにscarletbookを使ってトラックごとのDSFファイルを抽出すればよいのですが,すでにこのリンク先(scarletbookが置かれているサーバー)はなくなっているようです。scarletbookはwindows専用ですし,isoイメージによってはうまくトラックを抽出できないことがあります。
PS3で動くsacd-ripperというのがありましたが,その兄弟ソフト(?)としてsacd-daemonというアプリケーションソフトがありました。やることは同じなのですが,前者がPS3のローカルに接続したUSBメディア(USB接続のHDDなど)にデータを出力するので,4GBを超えるファイルは自動的に分割されていました。一方,後者はPS3上でサーバーデーモンとして動いており,クライアントからの要求に応じてクライアント側にデータを出力するというものです。そのため,クライアントのOSが4GBを超えるファイルをサポートしていれば大きなISOファイルも1つのファイルとして出力可能です。このとき,クライアントからsacd-daemonに出力要求を送るのがsacd-extractというソフトです。
sacd-extractはかつては,windows版のみだったようです。ただ,ソースも配布されていたようなのでコンパイルすればOSに依存せずに動いていたようです。
ここにも書かれているようにSONOREというコンピュータオーディオのメーカーがISO2DSDというソフトを配布しています。このソフトはSONOREのトップページの下の方のSoftwareというところからダウンロードできます。このパッケージのなかにsacd-extractが含まれていて,しかもWindows, MacOS X, Linux版があります。このISO2DSDというパッケージはGUIラッパーであるjavaコードからsacd-extractを呼んでいるだけです。GUIはOSのバージョンが新しくなると使えなくなってしまいますが,sacd-extractをコマンドラインからCUIで使うぶんには問題なく動きます。
sacd-extractはsacd-demonとペアで使うものだと信じて疑っていなかったのですが,コマンドラインから試しにsacd-extract --helpとたたいたら,scarletbookと同じメッセージが出てきましたので,どうやらscarletbookをベースにネットワークアクセスを追加したもののようです。./sacd_extract --helpの出力は下のとおりです。
Usage: sacd_extract [options] [outfile]
-2, --2ch-tracks : Export two channel tracks (default)
-m, --mch-tracks : Export multi-channel tracks
-e, --output-dsdiff-em : output as Philips DSDIFF (Edit Master) file
-p, --output-dsdiff : output as Philips DSDIFF file
-s, --output-dsf : output as Sony DSF file
-t, --select-track : only output selected track(s) (ex. -t 1,5,13)
-I, --output-iso : output as RAW ISO
-c, --convert-dst : convert DST to DSD
-C, --export-cue : Export a CUE Sheet
-i, --input[=FILE] : set source and determine if "iso" image,
device or server (ex. -i 192.168.1.10:2002)
-P, --print : display disc and track information
Help options:
-?, --help : Show this help message
--usage : Display brief usage message
scarletbookでは指定できなかったサーバーのipアドレスがsacd-extractでは指定できるようになっています。同じ--inputオプションですが,scarletbookではisoイメージファイルを指定することしかできませんでした。また,scarletbookでは出力形式としてDSFがデフォルト扱いでオプションを指定しなければDSF形式のファイルが出力されていましたが,sacd-extractでは明示的にファイル形式を指定しないと何も出力されなくなっています。
さらに,sacd-extractの古いバージョンにはなかったトラックナンバーを指定するオプションが追加されています。大きなISOイメージからトラックファイルを抽出する途中でなんらかのトラブルがあって途中で変換が停止したような場合には便利な機能です。また,-cを指定してDSTをデコードする処理がずいぶんと速くなった
ように感じます。
MacOS Xではsacd-extractがあるディレクトリで
./sacd_extract -t 25 -s -c --input=/Volumes/hoge/fuga\ huge\ fura.iso
というように指定すればカレントディレクトリにディレクトリが作成されてDSFファイルが出力されます。MacOS Xはunixなので,ファイル名の空白はバックスラッシュでエスケープしなくてはなりません。
Windowsでネットワークドライブ上のファイルを使う場合はネットワークドライブにドライブレターを割り当てて,ファイルのフルパスをダブルクオーテーションでくくります。この場合は,ファイル名の空白はそのままでエスケープする必要はありません。なんかややこしい...。
./sacd_extract -t 25 -s -c --input="Z:\Volumes\hoge\fuga huge fura.iso"
isoイメージファイルにはどうしても抽出できないトラックが含まれる場合があったりして(isoイメージから直接再生する場合は問題がないのに),いろいろと悩ましいところがあります。
追記(2020/08/01):
sacd-extractでユニバーサルプレイヤーにリモートアクセスしてDSD ISOファイルをローカルディスクに読み込む方法をBDP-S6200の場合について書いています。ただし,SACDのディスクの暗号を無効化して読み出して書き出すことは違法です。リンク先に書かれている内容は,あくまでもできるらしい,という話であって,やって良いということではないので注意してください。
PS3 YLOD再び
以前にヒートガンで無理矢理修理したPS3 (CECHB00)が再びというか三たびYLODで死にました。また,分解して加熱すれば動くようになるのでしょうけれど,症状がでるインターバルが短くなってきている気もするので,予備機を調達することにしました。
ヤフオクではまだFW3.55以下の個体もちらほら見かけますが,以前に比べてだいぶ少なくなってきているようです。SACDリッパーを導入して送ります,という出品者のPS3は1万円ほどの高値がついているようですが,普通の個体はそれほどの値段でもありません。FW3.55だということで高めの出品価格のものはいつまでも売れ残っていて,オークション形式で5千円前後で落札されることが多いようです。CECHA00とCECHB00ではやはり後者のほうが少し安いですが,FW3.55を敢えて求めるような特異な人にとっては,もはや両者の違いは関係ないのではないか,という気がします。
なぜかPS3のヤフオクでの終了時間が遅いものが多く,入札しても終了まで起きてなかったりして,いつも次点で負けていました。ゲーム機を買う人も売る人も夜更かしな人が多いのでしょうか。何回か様子を見て文字通り落としどころの見当がついてくると,入札してそのまま寝てしまっても大丈夫になって相場程度でCECHA00のYLOD修理品を落札できました。
FWは3.55だったのでまずは,CFWをインストールします。普通に起動してファームウェアのアップデートを指定してインストールしようとしても再起動時にFWを確認知っときに,最新のファームウェアなのでアップデートは必要ありません,とかいわれてインストールできません。どうやらセーフモードで起動しないといけないようです。セーフモードでの起動については例えば,ここに書かれているようにやればよさそうです。
0. USBメモリに/PS3/UPDATE/PS3UPDAT.PUPファイルコピーしてUSBコネクタにさしておく。
1. PS3がshutdownされていて主電源(電源コネクタの横のハードウェアスイッチ)が入っている状態(赤色LEDが点灯している状態)であることを確認。
2. 主電源を落とす(LED消灯)。
3. 主電源を投入(LED赤点灯)。
4. 電源ボタン(前面のタッチセンサースイッチ)に触れて,そのままおし続ける(LED緑点灯)。
5. 5秒後にピッと鳴ってもそのままおし続けていると,10秒後にピッと鳴ってシャットダウンする。
6. 再度電源ボタンに触れて,そのままおし続ける。
7. 5秒後にピッと鳴ってもそのままおし続けて,7秒後にピピッと鳴ったら電源ボタンから手を離す。
8. コントローラのPSボタンを押すようにという指示が表示される。
9. PSボタンを押すとセーフモードで起動する。
10. 6番のシステムアップデートを選択
11. USBメモリからPS3UPDAT.PUPを勝手に見つけてアップデートをはじめる。
これで,なんとかCFW3.55がインストールできました。
あとは,sacd-ripper.pkgをUSBメモリにコピーして,install package filesを立ち上げてsacd-ripperがインストールされます。インストール後,sacd-ripperを起動すると,ルートキーを要求されるます。ルートキーをルートディレクトリに展開したUSBメモリをさしてOKを押すとルートキーを読み込んでsacd-ripperが起動します。
この後,sacd-ripperを使ってSACDをリッピングすると違法なので決してやってはいけません。ここまででおしまいです。
現実にはルートキーをはじめとして必要なファイルは最近はダウンロードできなくなっているようなので上記の作業はできないのが普通だと思いますし,やらないのが吉です(怪しげな裏サイトからはダウンロードできるという噂ですがとても危険です)。もちろん,CFWをインストールすること自体は自己責任という前提で問題はありません。
ヤフオクではまだFW3.55以下の個体もちらほら見かけますが,以前に比べてだいぶ少なくなってきているようです。SACDリッパーを導入して送ります,という出品者のPS3は1万円ほどの高値がついているようですが,普通の個体はそれほどの値段でもありません。FW3.55だということで高めの出品価格のものはいつまでも売れ残っていて,オークション形式で5千円前後で落札されることが多いようです。CECHA00とCECHB00ではやはり後者のほうが少し安いですが,FW3.55を敢えて求めるような特異な人にとっては,もはや両者の違いは関係ないのではないか,という気がします。
なぜかPS3のヤフオクでの終了時間が遅いものが多く,入札しても終了まで起きてなかったりして,いつも次点で負けていました。ゲーム機を買う人も売る人も夜更かしな人が多いのでしょうか。何回か様子を見て文字通り落としどころの見当がついてくると,入札してそのまま寝てしまっても大丈夫になって相場程度でCECHA00のYLOD修理品を落札できました。
FWは3.55だったのでまずは,CFWをインストールします。普通に起動してファームウェアのアップデートを指定してインストールしようとしても再起動時にFWを確認知っときに,最新のファームウェアなのでアップデートは必要ありません,とかいわれてインストールできません。どうやらセーフモードで起動しないといけないようです。セーフモードでの起動については例えば,ここに書かれているようにやればよさそうです。
0. USBメモリに/PS3/UPDATE/PS3UPDAT.PUPファイルコピーしてUSBコネクタにさしておく。
1. PS3がshutdownされていて主電源(電源コネクタの横のハードウェアスイッチ)が入っている状態(赤色LEDが点灯している状態)であることを確認。
2. 主電源を落とす(LED消灯)。
3. 主電源を投入(LED赤点灯)。
4. 電源ボタン(前面のタッチセンサースイッチ)に触れて,そのままおし続ける(LED緑点灯)。
5. 5秒後にピッと鳴ってもそのままおし続けていると,10秒後にピッと鳴ってシャットダウンする。
6. 再度電源ボタンに触れて,そのままおし続ける。
7. 5秒後にピッと鳴ってもそのままおし続けて,7秒後にピピッと鳴ったら電源ボタンから手を離す。
8. コントローラのPSボタンを押すようにという指示が表示される。
9. PSボタンを押すとセーフモードで起動する。
10. 6番のシステムアップデートを選択
11. USBメモリからPS3UPDAT.PUPを勝手に見つけてアップデートをはじめる。
これで,なんとかCFW3.55がインストールできました。
あとは,sacd-ripper.pkgをUSBメモリにコピーして,install package filesを立ち上げてsacd-ripperがインストールされます。インストール後,sacd-ripperを起動すると,ルートキーを要求されるます。ルートキーをルートディレクトリに展開したUSBメモリをさしてOKを押すとルートキーを読み込んでsacd-ripperが起動します。
この後,sacd-ripperを使ってSACDをリッピングすると違法なので決してやってはいけません。ここまででおしまいです。
現実にはルートキーをはじめとして必要なファイルは最近はダウンロードできなくなっているようなので上記の作業はできないのが普通だと思いますし,やらないのが吉です(怪しげな裏サイトからはダウンロードできるという噂ですがとても危険です)。もちろん,CFWをインストールすること自体は自己責任という前提で問題はありません。