科研費LaTeX

今年度から科研費の計画調書の書き方が大きくかわりますが,科研費LaTeXは健在でありがたく使わせていただこうと考えています。しかし,科研費LaTeXも現在のLaTeX環境にあわせて少しずつ変わってきていて古い環境を依然として使っているとうまく動かないところがでてきました。

以前はJSPSのフォーマットの枠線などはepsかpdfのどちらかを選んで科研費LaTeXの中に取り込めるようになっていました。したがって,epsを使うように設定しておけば\usepackageでgraphicxを読み込むときに特にオプションを指定する必要はなかったのですが,いつの間にかepsは使えなくなっていてpdfだけになっていました。そうすると,当然ですが,
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
というコマンドが決め打ちになっています。このコマンドはpieces/form00_header.texのなかに書かれています。この行があるので,サンプルのソースをタイプセットしようとするとdvipdfmx.defがない,というエラーで止まります。この行のオプションdvipdfmxを消せばエラーで止まりませんが,pdfを読み込めないのでもともとのフォームを表示できません。それじゃ本末転倒です。

そもそもFreeBSDでデフォルトでインストール可能な古いteTeXを使っているからダメなのですが,TeX Liveをインストールしようという気力はなかなかでません。Linuxだともう少しお気楽なのかもしれませんが,いずれにしてもOSを入れ替えるくらいの気力がないとなかなか手をつけられません。

そこで場当たり的に対応することになりますが,とにかく,必要そうなファイルをカレントディレクトリにコピーしてしまいます。必要なのは,dvipdfmx.def, infwarerr.sty, ltxcmds.styのみっつのファイルです。それぞれのファイル名で検索すればいくらでもみつかるのでそれをカレントディレクトリにコピーしておきます。

これでタイプセットして,dvipdfmxで処理をすれば,エラーなく無事にpdfファイルが出来上がります。

これで安心して,科研費の中身にとりかかれる,と思ったら大間違いで,よく見たらゴシック体を指定している場所も明朝体で出力されています。うーむ。

しかしこれについては,過去に自分で対策をしていました。ちょうど4年前,というのが素敵ですが,このことは,この4年間,まったく必要のない情報だったようです。もちろん,だれにでもこれが使えるように設定ファイルを書き換えればよいのかもしれませんが,他の副作用がでると怖いのでローカルで科研費の計画調書を書くときだけ対応するようにしました。

内容は,4年前に書いたことと同じです。

1. /usr/local/share/texmf/fonts/map/dvipdfmx/cid-x.mapをカレントディレクトリにコピー。
2. フォントとしてIPAフォントを使うように変更。具体的には以下のように設定内容を書き換え。
%%% Ryumin and GothicBBB : Linun/Unix/PostScript printers
rml H Ryumin-Light
gbm H GothicBBB-Medium
rmlv V Ryumin-Light
gbmv V GothicBBB-Medium

と書かれているところをすべて%でコメントアウトして、代わりに

%%% IPA-fonts
rml H :0:ipam.ttf
gbm H :0:ipag.ttf
rmlv V :0:ipam.ttf
gbmv V :0:ipag.ttf

:0:の部分はオーではなくゼロです。

3. dvipdfmx -f ./cid-x.map hogeとしてフォントマップファイルを明示的に指定して実行。

これでOKです。フォントの実体へのリンクは4年前に作業しているので,もちろん,今回は何もしなくてもちゃんと動きます。初めてIPAフォントを使うように設定変更したのであればフォントの実体へのリンクをはる作業が必要です。

これで科研費の調書を作ってしまったら,また,数年忘れ去ってしまうのかも。それには科研費に採択される,ということが重要な要件ですが,当たる気がしない。うーむ。
posted by MOR at 16:30Comment(0)Computer