named不調の原因?

先日,DNSサーバーが突然止まった,という話を書きました。確かに,DNSがおかしかったために,ローカルのネットワーク全体が動かなくなった,ということは事実なのですが,そもそもなぜDNSがおかしくなるのか,ということについてはあまり深く考えていませんでした。

先日のメモに書いた通り,dnsのworking directoryのパーミッションの問題かと思ったのですが,パーミッションが正しい状態にしてnamedを再起動しても正しく動きませんでした。OS全体を再起動してなんとか復活したのですが,その後も似たような症状でnamedが止まってローカルのネットワークが影響を受けるということが繰り返されました。

OSのログ(/var/log/messages)を改めてよく見ると,深夜に

kernel: em1: link state changed to DOWN
kernel: em1: link state changed to UP

というエラーが数秒おきに2, 3回くりかえされていて,それが数分に一回現れて30分ほど続いています。このサーバーではem0とem1という二つのネットワークポートがありますが,それらをたばねてlagg0として使っています。nfsサーバーを兼ねているので帯域が広いほうがよいだろう,ということだったのですが,どうやらem1のほうが不調になってup, downを繰り返しているようです。理論的には,片方のポートが死んでも冗長性がある,というのがlagged portの良いところなのですが,どうも,短期間に何度もup, downを繰り返すことでそれが機能していないのではないか,と思われます。

つまり,OSがlagg0の様子がわからなくなってしまって(?),namedもなんだかどのポートをリッスンしているのかわからなくなっているのではないか,と考えました。深夜にem1がおかしな挙動をはじめるのは,深夜にnfsを経由してデータのバックアップをとっているためです。rsyncでファイルの比較をするため,それなりに大きな負荷がかかって,そのためにlagg0がフルに稼働してそうすると負荷に耐えられずem1が勝手にdownしてしまっているのでしょう。

ここらへんは完全に想像の域を出ませんが,rsyncでバックアップを開始してしばらくしてからem1がdown, upを繰り返し,その後,namedへのアクセスができなくなる,というパターンは共通しているので上のように妄想した次第です。

というわけで,とりあえず,em1をネットワークから切り離して,lagg0によるアクセスもやめにして,em0だけでネットワークに接続して様子を見ることにしました。これで問題なく運用できるようであれば,上記の想像が大方あたっていた,ということになるかもしれません。

もっとも,ハブのほうでも2ポートでlagged portの設定をしていますから,ハブが論理的に壊れた,という可能性もゼロではありませんのでまだまだ何とも言えません。一応,em1からのネットワークケーブルが刺さっているポートからはネットワークケーブルをはずして様子を見ることにします。
posted by MOR at 16:37Comment(0)Computer

DoPでDSD (その2)

我ながら暇人です。はい,暇ですいません。

Voyage MPD --USB--> SOtM dX-USB HD --S/P DIF--> Apogee BigBen --S/P DIF--> Mytek Stereo 192-DSD DAC

と無理矢理なつなぎ方でク外部ロックに(たぶん)同期してMytekでDoPフォーマットのDSDを再生することができたわけですが,BigBenは単にSOtMからの入力信号に同期しているだけで,もともとの時計の精度が悪いものにあわせているだけじゃないか,という疑いもあります。

BigBenとMytekをクロックで同期させることで,さすがの駄耳の私でも音の違いがわかるのでクロックを同期する効果はあるのでしょうけれど,なんかもうひとつすっきりしません。ひとつにはBigBenは10MHzの外部クロックに同期することができなくて,オレオレ時計であるというのがひっかかるのです。

Antelope audioのOCXやBrainstormのDCD-8は10MHzを突っ込むことができて,それなりの効果があると云う噂なのでやはり意味があるのでしょう。それを試すことができないBigBenはちょっと残念な感じです。いや,別にこれはこれでよいのですけれど。

で,血迷ったあげくにBrainstormのDCD-8を調達してしまいました。はい,中古をヤフオクで落としたとはいえ,それなりによいお値段でした。アメリカでバーゲンセールをしていたのでうっかり並行輸入してしまった新品のOCXと同じくらいのお値段です。こうなると値段なんてあってなきがごとし,高いのか安いのかもよくわかりません。

DCD-8があると当然,BigBenでやったのと同じことをやってみたくなります。

Voyage MPD --USB--> dX-USB HD --S/P DIF--> DCD-8 --S/P DIF--> Mytek

もちろんやってみました。3秒で撃沈しました。44.1kを突っ込むぶんにはなんの問題もありませんが,恐ろしいことに,176kはおろか88kでもDCD-8がまったく同期しません。どうもDCD-8はずいぶんと心のゆとりがないというか,strictというか,融通が利かないヤツのようです。88kがだめってどうなんでしょう。dX-USB HDのクロック精度が問題なのかDCD-8が融通が利かないだけなのかなんとも判断が難しいところです。

ただ同期できないにはそれなりのワケがありそうです。

dX-USB HDのかわりにM2TECHのHiface EVO TWOを入れて同じことやってみます。

Voyage MPD --USB--> Hiface EVO TWO --S/P DIF--> DCD-8 --S/P DIF--> Mytek

これは時々88kで同期して音はでますが,たまに途切れます。しかし,この状態でDCD-8のクロックをHifaceとMytekに突っ込んでやると,当然ですが,ちゃんと同期します。当たり前のことが当たり前に動作しているということなので驚くにあたりませんが,なんかうれしい。176kの音源として手元にはDoPに変換したDSDしかないので試していませんが,クロックで同期させればちゃんと動く可能性が高い,ということを示唆しています。HifaceがDoPフォーマットのデータをI2Sにだけにしか出力しない,という仕様はまったくもって惜しい仕様です。これが普通にAESやS/P DIFにDoPのまま流してくれてさえいればうまく同期する可能性が高いのに非常に残念です。

しかし,上の接続にはもうひとつ,ワナがあります。DCD-8のS/P DIF出力は96kまでしか出力できないのです。受け側はS/P DIFとAES3idで192kを受け取ることができるのに,なぜか176k以上の出力はAESのdual wireしか選択肢がありません。これはまったくの予想外でした。マニュアルをよく読むとaudio signalのroutingというところに出力可能なフォーマットの一覧があって,どうやら,出力についての情報はこのテーブルを見ないといけないようなのです。

というわけで,上記の接続方法では,クロックが同期するかどうかとは関係なくDoPフォーマットのDSDを再生することは不可能なのです。それに上記のとおりVoyage MPDからdX-USB HD経由では同期しないので88kさえも使えません。

では,どうするか。

Mac mini --FireWire--> DCD-8 --Dual Wire AES--> BigBen --S/P DIF--> Mytek

DCD-8はFireWire入力のクロックをたたき直して出力することになっています。そのクロックをたたき直された信号にBigBenは同期してS/P DIFに変換して出力します。BigBenは外部クロックに同期するわけではありませんが,BigBenに入力される信号は正しいクロックだと信ずるならば,MytekはDCD-8からのクロックをうければちゃんと同期するはずです。
mid07_dsd.jpg
このとおり,ちゃんと動きました。前の写真とほとんど違いがありませんが入力がS/P DIFではなくAES1 AES2となっているところが違います。超微妙です。

もちろん,DCD-8のクロックをMytekに入れなくてはなりません。DCD-8をroutingの設定を下の写真のようにやらねばなりません。
dcd8_setting.jpg

1枚目の写真にあるとおり,DCD-8は10MHzに同期しています。そのソースは,
z3805.jpg
HPのZ3805です。dual ovenのOCXOでGPSに同期しています。GPSをどうやって入れているか,はまたおいおい書くとして,上の写真にあるとおりちゃんとGPSにロックしています。

Mac Miniはケチってヤフオクでおとした古いmid 2007でMac OS X 10.6.8 (Snow Leopard)です。これ以上のバージョンアップは基本的にはできません。このmac miniにmpdをインストールしています。Audirvana Plusの古いバージョンは10.6.8でも動くはずなのですが,なぜかエラーがでるのでごちゃごちゃ言わずにmpdです。DCD-8のドライバも古いものを入れなくてはなりません。Mac OS X 10.6.8に対応しているのはversion 3.5.6 (version 3系列の最終版)までで,4.0.0以降は10.5には対応しなくなったということです。ちょっとはっきりしませんが,Snow Leopardには3.5.6が最後のようです。

Brainstormのドライバのダウンロードページには最新のドライバしかリンクがないのですが,最新版のurlを参考にしてurlに古いバージョン番号を直接入れてやるとファイルそのものはサーバーに残っているようでうまい具合に落とすことができます。いつファイル本体が消去されるかわからないので古いドライバは貴重です。ちゃんどダウンロードして保存しておきます。

Mac Miniにモニタやキーボードをつなぐのはたいへんですから,基本的にはsshでログインできるようにしてリモートからコマンドラインで操作するか,ほかのmacから画面共有でアクセスします。まぁ,どっちでもよいのですが,個人的にはグラフィックユーザーインターフェースなんてかったるいのでsshを使ってます。この場合,勝手にスリープしてしまうとアクセスができなくなりますのでwake up on LANで目を覚まさせることができるようにしておきます。

mac miniからの出力はDCD-8のドライバがちゃんとインストールされてFireWireでつながっていればaudioの設定からDCD-8を選ぶことができます。出力のサンプリングレートはアプリケーション->ユーティリティ->Audio MIDI設定から設定します。ここでサンプリングレートを変えるとmpdが死にます(精確には動いているがちゃんと動作しない)。

サンプリングレートを変えるたびに,いったんmpdをkillして再起動しなくてはならないため,もう面倒になって176kで出力する設定にしてしまいました。44.1kのデータも勝手にアップサンプリングして出力するようですが,なんかどうでもよい気分です。サンプリングレートを変えるたびにmpdを停止して,再起動してってやってたら音楽を聴くどころではありません。大は小を兼ねるで横着ぶちかましです。

というわけで,相当おおがかりなシステムなのにやっていることはたいしたことがない,というアホみたいな環境ができあがりました。Voyage MPDに比べるとmac os Xは余計なプロセスが走っていますし,そもそも余計なアップサンプリングまでやっています。Voyage MPD + dX-USB HD + BigBen + Mytekに比べてMac mini + DCD-8 + BigBen + Mytekが良いかと言われると違いはよくわかりません。贔屓目に見ると後者のほうがスムースな音で高温が突き刺さらない感じはしますが,切り替えがたいへんなのであんまりよくわからない,というのが正直なところです。

ここまでくると,もう自己満足全開です。音の違いなんてもうどうでもいい感じです。いや,もちろん悪いってことはありません。悪いはずなんて絶対ありませんっっっ...。悪いはずなんてないんですぅ...。

うーむ。

文藝春秋4月号

文藝春秋の4月号を同僚が買ってきておもしろい記事がある,というので読ませてもらいました。

衆議院議員の河野太郎氏の文章が載っていました。最近の政治家はつくづくひどいヤツばかり(あの人とか,この人とか,枚挙にいとまがありません)だと思っていましたが,どうしてどうして,およそまっとうなことを述べています。河野氏の文科省不要論はまったくもってその通りで,私と同じような立場で仕事をしている人はみんな激しく賛同しているはずだと私は信じています。

河野氏が(おそらく)短期間に必要な情報を収集してそれをもとに的確に現場の感覚を理解していることには驚くばかりです。文科省職員はもとより,もっと近くにあるはずの現場の事務職員でさえもまったく理解しようともしないことを理解しているのだということが,短い文章でもよくわかりました。

これだけまっとうな政治家だときっと今のあやしげな政治屋の世界で生きていくのはさぞかしたいへんなんじゃないか,と逆に心配をしてしまいました。

他人の心配をする余裕なんてないのですが,久しぶりにまっとうな政治家をみたようでちょっとうれしかったです。
posted by MOR at 18:00Comment(0)Books