読書の全技術

斉藤孝 著「大人のための読書の全技術」という本を読んでみました。著者はたいへん有名な人のようですが,私の場合ははじめて聞く名前で,テレビを見ないで生きていると世間での有名人が必ずしも私にとって有名という訳ではなくて,いかに社会がテレビに振り回されているか,ということがよくわかります。

この本では,読書がなぜ必要か,読書をする際の速読および精読のやりかたが述べられています。ハウツーものは速読で斜め読みで十分だろう,という著者の主張ももっともですが,そうするとこの本は精読するところがないのではないか,と思ったりもして,読み捨てご免の本であると著者自らが主張しているようにも思いました。

そんなわけで,著者の主張になんとなく矛盾を感じなくもない訳ですが,書いてあることは至極真っ当で,今更教えてもらわなくても,と思うところも少なくありません。どんだけ本を読まない人を対象にしているんだろう,と思うくらいの書き方で,対象としている読者層が想像しにくいところもあります。

うちの研究室の学生のように,まったく本を読まない,という人を読者として想定しているようにも思えるのですが,そういう人がこの本を読む可能性は限りなくゼロに近いという本質的な矛盾を感じるわけです。

たまたま,研究室の研究員のお姉さんがこの本を見つけて,学生に読ませるのにとてもよい,と思って買ってきて学生に貸して読ませたら,ある学生はいたく感心して読書をする気になったようです。きっかけがあれば効果があるということもわかったのですが,お姉さんが読んでごらんと言わなかったら,その学生とこの本には絶対に接点はなかったでしょう。

普通に本を読んでいる人に取っては通り一遍の中身ですし,著者の主張(本を読まないことは自国の文化の喪失であり亡国の行為である)は,まったくそのとおりだし,私自身もそのように考えてきたことですので違和感はありません。これほどまでに噛んで含めるように書かないとこの本に書かれているような基本的な情報が伝わらない,ということが新しい発見だったかも知れません。私の講義が学生に伝わらないのは,そこのところを正しく理解していないからかもしれないとちょっと反省しました。

この本の最後の章は著者が読むべきと考える50冊の本の紹介で,多くはタイトルくらいは知っているような本なのですが,実はちゃんと自分で読んだ本がまったくない,という恐ろしい事実に気づかされてちょっとショックでした。この50冊のリストはいろいろな意味で有用だと思います。自分の興味にあわせてよめばよいような話ですが,それでもあまり知らなかった本も紹介されていてちょっと読んでみようと云う気になりました。

いろいろな意味で,考えさせてくれました。
大人のための読書の全技術 (中経の文庫) -
大人のための読書の全技術 (中経の文庫)
posted by MOR at 00:20Comment(0)Books

80番ポートからsshサーバーに接続する

久しぶりの更新をなぜかマレーシアくんだりからやっている時点でダメダメな気がします。

死ぬ思いをして,プレゼンの準備をしてKuala Lumpurへ来たのですが,レジストレーションをしようと思ったら,あんたの発表なんてないよ,と言われてしまいました。いや,確かにregsitration feeを払ってないけど,それにはそれなりの理由があって,それはOKだよとagreeしてたのに,末端には伝わらなくて機械的にrejectされてしまったのでしょう。ありがとう。そもそも,他の仕事があって来たわけで,せっかくマレーシアまで行くなら枯れ木も山のにぎわいで多少は貢献した方がよかろう,と思って発表を申し込んだものです。無理にお願いして発表させていただくようなものでもないので,ハイわかりました,って引き下がりました。

さて,本題はそういうわけのわからん話ではなくて,sshの話です。

日本の空港やホテルのfree wifiから接続する場合,たいていのポートは自由に接続できるので22番ポートのsshでも問題なく接続できます。ところが,マレーシアに来てみたら,空港もホテルもwifiに接続するとなぜか80番ポートしか使えません。22番が通らないってどうなの,と思いますが,こういうfree wifiを使ってポートスキャンやsshへのパスワードアタックをする輩がいるのでしょう。そういう輩に余計なことをさせないために余計なポートを開けない,というセキュリティポリシーはとても正しいと思いますが,はっきり言って不便です。とりあえずはgmailに転送しているメールを読めば来ているメールを読む事は可能ですが,gmailのアドレスは受信専用としているのでgmailから返信をするのは好ましく有りません。というわけで,どうしても80番ポートを使ってsshサーバーの22番ポートに接続したい,ということになります。

ちょっと考えたらわかるのですが,sshはポートフォワーディングが出来るので簡単です。今までそれを試さなかったのは,単に需要がなかったからで,どうしても必要になれば調べてやってみようという気になります。

ローカルで80番ポートを使って,sshサーバーの22番ポートに接続する,というのが目的です。2桁番号のポートへの接続にはroot権限がいるので,mac OSXの場合は以下のようにします。Unix系OSも同じです。windowsはわかりません。

sudo ssh -L 80:userID@ssh-server.example.co.jp:22 userID@ssh-server.example.co.jp

ssh-server.example.co.jpはsshサーバーの名前,userIDはログインするときのユーザー名です。これであっさりつながるようになりました。

必要は勉強(?)の母です。
posted by MOR at 11:06Comment(0)Computer